灼熱の屋根屋さん

8月。

今月の写真は、鬼瓦にたたずむカエルです。
東京オリンピック女子ボクシング金メダリストの入江聖奈選手が大好きだという、カエル。
まさに今、話題ですね。君、そんな状況知ってるのかしら(^O^)?

 

8月、例年お客様からは『屋根工事はお盆までに』または『お盆明けから屋根工事を』というお話がよく出ます。大切な夏の行事。今年は新型コロナの影響で、例年通りのお盆を過ごすのは難しかったかもしれませんね。

8月は屋根屋さんにとってはなんといってもお日さまとの戦いの季節です。屋根の上、灼熱。とてつもなく暑い中での作業となります。この時期の屋根の温度は・・・風通しのよいところだとアスファルトの上とあまり変わりませんが、空気のよどむところになると・・温度計を置いてみたことあるんです。50度を振り切ります!また、試しに熱くなった瓦の上に卵落としてみたことあるんです、さすがに目玉焼きは出来ませんでした。
目玉焼きは出来ないにしても猛暑の季節、気を緩めると暑さにやられちゃうので、前日から仕事のことを考えて気を引き締めています。その日の仕事の疲れもあり、夜の8時には夢の中・・・がこの時期の基本です。

そんな中、私たちにとって救世主として現れた暑さ対策グッズが!
空調服(ファン付き作業服)です。数年前に現れたこの空調服。ご存じの方もいらっしゃるでしょう。作業着に小さいファンを取り付け、このファンから服の中に風が送られます。数年前の夏にはじめて使用してから、毎年夏はこの空調服にかなり助けてもらっています。出たての頃は品薄で、三田市内のお店では売り切れ、お隣の西宮市や神戸市北区などへ足を伸ばして探したこともあります。最近は三田市内のお店でもよく見かけます。

空調服がない以前は、本当に暑い日は作業をしていても暑さ対策や水分補給、体調管理のため、1時間も経たないうちに屋根から降りて休憩をこまめにとっていました。なので、正味働けるのが1日に合計して3~4時間というところだったでしょう。ところがこの空調服を使用してからは、おかげで大方いつも通り働けているので、ほんの何日かでじゅうぶんに元がとれます!

ファンの動力はバッテリー。このバッテリーの充電を忘れてたら大変です。それだけはあかん・・・。仕事を終えて、翌日のための充電をセットするかどうかは自己責任。8時に寝てしまうまでにこの作業、絶対忘れられません。また、空調服を着ててもなんか、暑いなあ・・・と思ったら、片方のファンが回ってない!てこともあります。(接触不良。)
とにかくこの空調服様にはご機嫌で風をガンガン送って頂きたいのです(^-^)

最近は私たちと同じように空調服を着てお仕事をされている方をよく見かけます。ご覧になったことありますか?ファンの風で上着がブワーッと膨れています。お客様からは、パッと見て上着を着ているので涼しいのかと思われ、休憩の時に温かいコーヒーを頂くことが・・・ありがとうございます。ただこの上着はそういうものなので、できればこの時期のコーヒーは冷たい方が飲みやすいです(^_^;)

暑い中での作業、皆さまにはたいへん気の毒がって頂き、色々とお声をかけて頂きます。無事に工事が終わり、以後その屋根の前を通る時などは、『あの屋根工事はめちゃめちゃ暑い時やったなあ・・』としみじみ、お日さまと戦った思い出に残る現場となります(^-^)

現場にいると、季節の移り変わりを肌で感じ、四季折々の風景を楽しめます。夏はお日さまと戦いながら暑さ対策に心がけ、どんな季節も変わらず心を込めた作業をお送り致します。

空調服を着ながら。

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