屋根屋さんにとっての台風

9月。

今月の写真は、一服中に近くに寄ってきたアゲハチョウです。
ひらひらと舞って華麗な模様を見せに来てくれました(^-^)

 

屋根屋さんにとってたいへん影響のある台風。
以前は、盆が明ければ涼しくなるとよく言われていましたが、近年は彼岸明けまで残暑が続くことが当たり前となり、9月も暑い日が続きます。
その中で気になるのが台風の動きです。最近では7月8月にも台風が来たり、もしくは10月中旬にまで来ることもあったりと、季節に絞られない中で、やはり9月は次々と発生する台風のシーズンです。

基本的に、現場の屋根にはシートをかけて雨を防ぎますが、本当に直撃するとそれも難しくなります。痛感する風の恐ろしさ。シートはなにで押さえても風を含んでしまうと飛ばされます。足場を組む現場だと、台風の度に足場のシートを外したり、装着したり、の繰り返しになってしまいます。

台風が直撃して瓦が飛ぶほどの強力な台風が来るとさあたいへん!朝から弊社の電話は鳴り止みません。三田市内はもちろん、神戸市北区、西宮市、丹波篠山市等、広範囲のお客様から。極力、一件一件対応させて頂きたいのですが、なにぶん動ける人数が決まっているので対応しきれなくなることも。心苦い限りです・・・

ご自宅に建物保険をかけてらっしゃる方も多く、台風被害の際にはその保険が使えることもあるようですが、自分の所の物が他所に与えた被害についてはほとんどが対応しておらず、そうなると大変なのが見ていて分かります。

横なぐりの雨の場合、例えば100件調査へ行ったとして、経験上そのうち7~8割は瓦に関係のないところからの雨漏りです。特に多いのが、二階の窓の際(きわ)から。これが多発します。
私どもは、台風直後というのはどうしてもたくさんのお宅を回りたいため、一件一件に丁寧な時間が取りづらくなってしまいます。台風が起こってから慌てることのないよう、できれば皆さまには、ぜひ日頃から屋根のチェックをおすすめしたいのですが・・・なにもない時から、というのはなかなか難しいですよね(^_^;)

屋根について気になるのは、雨漏りした時や瓦が落ちた・ズレた時で、それらは大雨や風が強く吹いた後などが多いでしょう。でも実は、その瓦は元々飛んでいた場合もあります。つまり、前々から落ちている瓦に、屋根を気にしてやっと気付いたという状況も珍しくなかったりします。
日頃からの屋根の点検チェック、おすすめ致します(^_^)

屋根工事の技術や瓦に対する職人の思いは、災害が起こった時に顕著に表れると感じます。心と技術を込めて施工していると最小限の被害で済んでいます。逆に、手を抜いていると被害大。
これまでは、屋根施工に対しての工法に関しては各業者任せで特に基準や法律はなかったのですが、来年(2022年)1月からは法令が改正され、新築工事では瓦の全固定が義務づけられます。
弊社の場合は以前から災害に備えた施工をしてきているので、特に変わりはありませんが(^-^)

『暑さ寒さも彼岸まで』毎年その時期が来るとこの言葉をまさに実感します。彼岸に咲く彼岸花は三田市でもよく目にします。ただ、昨年(2020年)は彼岸花が10月に咲いており、それが示す通り、厳しい残暑が続いていました。彼岸花も「今年はまだ咲けません!」とアピールするほどの長い暑さだったんですね。

四季折々、屋根屋さんにとってもその季節ごとの影響は様々ありますが、平時はもちろん災害時にも、屋根に関する知識と確かな技術でご安心をお届けし、皆さまのお役に立てるよう、日々努力して参ります。

 

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